お酒と言葉と音楽と

バーボンが好きだ。けど、親父臭いとは言われたくない。 お酒を飲みながら本を読む日々。酔いどれ文学談義をご一緒に如何ですか? BGMも素敵なものを用意。

2013年06月

【第二回】土曜の夜にKDP本を、読んでみよう!


こんばんは。藤沢です。

読書メーターさんでの、イベントをまたやろうと思います!

回数を重ねる事が大事だと思ってます。
が、個人的な呟きの会になりつつあります……。みなさん、奮ってご参加くださいね!

時間を前回の20時から、22時へ変更してます。ご注意ください。


<イベントURL>
http://book.akahoshitakuya.com/event/event_show.php?id=327



<以下概要>


このイベントは、KDP本および、Kindle本は、Kindle端末がなくても、iphone、android端末でも読めるという事をみんなに知ってもらおうと思い、企画しました。

奮ってご参加ください。

○企画内容
6/22(土) 22:00くらいに みんなでKindle本を読む!
(KDP本、kindle本を読んで、みんなでつぶやきましょう!)
KDP本とは、「Kindle Direct publishing」の略で、個人であっても電子書籍を無料で出版できるというものです。現在は、たくさんの個人作家さんがamazonを通して出版されています。

○参加資格について
特にありません。公序良俗のマナーを守れる方でお願いします。

○読書対象
amazonのKindle本でお願いします。紙での出版がない、KDPのみの作品を推奨しますが、Kindle本であれば、問題ありません。Kindle本は、Kindle端末がなくても、iphone、android端末でも無料アプリのダウンロードで読む事ができます!

○イベント中のつぶやき
「××を読んでますー」等タイトルを教えて頂ければOKです。しばりはありません。感想なんかは嬉しいです。公序良俗のマナーを守って頂くようお願いします。

○KDP本ってどこで探すの?
以下のサイトなどを参考にして頂ければと思います。

「きんどるどうでしょう」さん http://kindou.info/
「つんどく速報」さん http://bookdi.gger.jp/
「燃えよ個人出版!さん http://kdp.ldblog.jp/

ぜひ、お気軽にご参加ください。

『ステレオタイプA』チボ・マット

ステレオタイプ Aステレオタイプ A [CD]
アーティスト:チボ・マット
出版:ダブリューイーエー・ジャパン
(1999-05-26)



 20004月発売のチボ・マットのセカンドアルバム。

 超絶な名盤です。ミクスチャー・ロックという言葉が一時期もてはやされた時期があったけど、ごった煮にした結果、どれも中途半端になりましたっていうのが実際は多かった。よかったのは、レイジと、チボ・マット、リンプくらいだろうか?(Kornは個人的にだめでした。)で、その中でも無人島に持っていくとしたら、やっぱりチボ・マットですね。

 チボ・マットは日本人2人組みのユニット。でも海外デビューです。音はヒップホップ・ミーツ・ボサノバみたいな感じ。でもその作りこみ度やセンス、アイディアや楽曲は超一流。それでいてポップでさわやかというパーフェクトぶり。ケチをつけるなら、英語の発音がかなりカタカナちっくというところだけでしょうか。でも、それさえも個人的にはプラス要因ですね。わかいいです。これが萌えか?(笑

 

 日本人ヒップホッパーはリズムトラックがかっこ悪いうえに、ラップがかっこ悪いのであまり聞く気にならないのだけど(特にリズム感がない。まったいら。のっぺり。カコヨクナイ。)、チボ・マットは楽しい。飽きないし、メロディアスで、いいですね。

 

 ヒップホップ嫌いの人もいいかも。ポップで聞きやすく、それでいて深い。

かっこいい。是非、聞いてみてください。

アルバム収録のシングル『Scifi Wasabi(サイファイ ワサビ)』を貼っておきます。

 

『3×3×3』ゆらゆら帝国

3×3×33×3×3 [CD]
アーティスト:ゆらゆら帝国
出版:ミディ
(1998-04-15)



 めずらしく日本人のバンドを紹介します。
 その名も、“ゆらゆら帝国”さんです。一般的にはあまりメジャーではないかと思いますが、日本人バンドでは最高峰だと個人的に思っているバンドです。
 今回紹介するのは、そのメジャーデビューアルバムの『3×3×3』です。

 その『3×3×3』というアルバム名からわかるように、ゆらゆら帝国はスリーピースのバンドで、ギター、ベース、ドラムというシンプルな構成となっています。

 Vo/Gの坂本慎太郎氏の独特の詞世界と、60年代から70年代を思わせるギターサウンド、そして現代風のグル―ブ。ゆらゆら帝国の良さは、そのギターと、世界観、そしてそこはかとないペーソスにあります。

 そうなんです。詞が、良いんです。いや、曲もノリも、ギターも良い……。まあ、全て良いという事なのです(笑

 そのアルバム『3×3×3』から、詞を引用します。


(引用開始)


魔法は一度 解けたら二度と
かかりはしない わかっているから
子供はそれが 終わらぬように
遊び続ける 走るこの車で


(引用終了)


 アルバムの収録曲、『EVIL CAR』の一節です。
 少年時代の危うい気持ちの揺れや、終わりがあることへの憧憬というものが、非常に丁寧になぞられていて、子供の頃をとても良かった思い出として感じるとともに、もうあの時代へはもどれないんだという悲しみを再確認させます。それが本当に絶妙で、本当に才能ある人だなと私は思います。

では、ノリの良いシングル曲『発光体』を貼って、締めくくりとしたいと思います。



 ちなみに個人的な評価では、シングル『ゆらゆら帝国で考え中』が彼らの最高傑作だと思います。
スリーピースの限界と、新しい方向を模索し、それを“ゆらゆら帝国”という形で、完全に昇華した方向性も、楽曲も、構成も最高の一曲です。

『THE STONE ROSES』THE STONE ROSES

THE STONE ROSESTHE STONE ROSES [CD]
アーティスト:ザ・ストーン・ローゼズ
(2001-03-14)



 stone rosesは90年代以降のUKの音楽シーンに大きな足跡を残しました。
一般的には、BeatlsやStonesと同列で語られる事は少ないですが、その後のROCKの世界に与えた影響は、その2バンドに引けをとらないものだと思います。

 このアルバムは89年発売なので、僕はもう20年ちかく聴いていることになるんだなぁと、ちょっとビックリしました。
 ロックやポップ、パンク、ファンク、ダンスミュージックなど、すべての音楽をローゼスという音楽に統合し、最高のポップソングに仕上げてしまうその才能。普段ロックを聴かないようなその他の音楽ファンでさえ取り込んでしまう大きさ。本当に奇跡のバンドとも言っていいかもしれない。

 メンバーは、
  Vo ・・・ イアン・ブラウン
  Gt ・・・ ジョン・スクワイア
  Ba ・・・ マニ
  Dr ・・・ レニ

 の4人組。はっきり言って、ヴォーカルのイアン以外は世界最高レベルのプレイヤーです(笑
 特にレニのドラム、超絶です。本当にカッコいいです。
 ヴォーカルのイアンは、はっきりいって歌下手です(笑)。が、佇まいとそのスタンス、そして存在感はローゼスをローゼスたらしめている最大の理由ですね。優しく気高いサル顔ヴォーカリスト(笑


 是非、一聴してください。ほんとうに。全音楽ファン必聴です。
 特に、「エレファントストーン」は世界最高のポップソングですね。ほんとうに。
 さらに、とても、歌詞も良いんですよね。

 ということで、恐れを知らぬ全文引用をします。

(引用開始)


『I Wanna Be Adored』


魂を売る必要はないんだ
彼は既に僕の中にいるから
魂を売らなくたっていいんだ
彼はとっくに僕の中にいるから

愛されたい
崇拝されたい

魂を売る必要はないんだ
彼は既に僕の中にいるから
魂を売らなくたっていいんだ
彼はとっくに僕の中にいるから

愛されたい
崇拝されたい

君は僕に憧れる
君は僕を崇拝する

憧れられたい
憧れられたい
憧れられたい
憧れられたい……


日本語訳:山下えりか


 これは、今回ご紹介する『THE STONE ROSES』というデビューアルバムの一曲目の『I Wanna Be Adored』です。デビューアルバムの一曲目にこれを持ってくるところが、rosesらしいのですが、この歌詞にあるとおり、彼らは誰からも崇拝され、伝説のバンドになったところも凄いですね。

 YOUTUBEは、最高のポップチューン、『エレファントストーン』を貼っておきます。



 ジャケットのデザインをしているのは、ギターのジョンですが、そのジャケはジャクソン・ポロックの影響を受けてますね。まんまという感じもしますが、そういったアート志向なところもrosesらしいところです。

『Coming Up』SUEDE

Coming UpComing Up [CD]
アーティスト:Suede
出版:Sony Bmg Europe
(1996-09-04)



SUEDEの三枚目のアルバム、『Coming Up』
僕にとっては、2nd製作中に抜けたギタリストのバーナード・バトラーがSUEDEの核ではあったのですが、このアルバムは本当に素晴らしくて、ブレット・アンダーソンという男の執念を見た気がしました。惚れました。

良く出来たポップアルバムでありながら、SUEDEらしい毒も良い感じでちりばめられています。全英1位、そして全10曲のアルバムから、5曲がシングルカットされているというのも頷ける傑作です。

最高のギタリスト、バーナードが抜けた事を受けて、新しいギタリストの他、キーボードを入れ、どうなる事かと思っていましたが、心配は無用だったようです。
(新ギタリストのリチャードを初めて参画させた『together』を聴いた時は、良くできているとは思いましたが、旧来のバーナード的SUEDEを再現しているだけなので、うーむと思っていましたが)
新生SUEDE は、ギターバンドという殻を脱ぎ棄て、 あのバーナードの存在をかき消すような素晴らしい楽曲をいくつも作ってきました。過去、SUEDEの曲はバーナードが全ての曲を細部まで作り、ブレッドが歌メロをのせるというやり方でしたが、今作はバンドメンバー全員が作曲に参画するという方法で作られたそうです。それも、いままでのSUEDEらしさを踏まえつつ、全く違うものへ復活をさせる要因だったのでしょう。

僕のお気に入りは『Saturday Night』だ。
日常の悲哀をブレットの卓越した歌詞と、優しいメロディで歌い上げる。ブレット・アンダーソンの書く世界は、糞のような酷い世界でも、わずかな夢をみる事を許す。


(引用開始)

『Saturday Night』

今日彼女は働き続け、同僚と雑談をし
煙草を喫い続けて一日を終えた
でも大丈夫
だって今夜僕らは踊りに行き、笑い
乗り物酔いまでしに行くんだから
そして皆が言うように上機嫌になって
全てが良好で素敵な夜になる
今夜僕らは、今夜僕らは出かけるんだから

(引用終了)
 


僕らの日常は、こんなにも美しいのか。
儚いばかりだけど、美しくあってほしいと、思う。


最近の日本の音楽に意味を見いだせない人、ぜひこのアルバムを聴いてほしい。
多分、彼の歌声は個性が強いので、拒否反応を起こすかもしれない。
それでも聴いてほしい。あなたの感性を揺るがすのは、いままで経験してこなかった音や光なのだ。

そしてブレット・アンダーソンという人間の生きざまを見てほしいと、僕は思う。

管理人について

藤沢裕之

藤沢です。 小説や詩を書きながら、サラリーマンをしています。Amazonにて電子書籍販売中!<電子書籍販売> http://amzn.to/YYUSsm <twitter>@fujisawahi

著作紹介
詩のある散歩道
藤沢裕之(@fujisawahi)
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2015-07-24





やり過ごす日々のポートレイト
藤沢裕之(@fujisawahi)
然書房
2013-02-04



神様と6月の雨
藤沢裕之(@fujisawahi)
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2013-02-05



どこでもない だれでもない
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2013-05-28


 
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